お知らせ・特集 NEWS

  • 2022.04.06
  • 特集

 ラーメン屋の必須アイテム“てぼ”のパフォーマンスを上げる 業界初!てぼ専用ブラシの制作秘話

てぼを洗う道具

ラーメン屋の必須アイテムであり、スリースノーの代表的な商品群のてぼ。てぼは、麺を茹でる湯切りのザルのことで、日本全国のラーメン屋で使われている道具である。スリースノーが2019年にリリースした「てぼラシ」は、厨房用品業界で史上初となるてぼを洗うための専用ブラシだ。

てぼラシの特徴

てぼラシの開発でこだわったポイントは5つ。1.形状、2.毛の強さ、3.抜けにくさ、4.色、5.グリップ性である。形状は、先端部が折り曲がり、てぼの底部分のカーブにピッタリ沿う形を採用した。これにより、ブラシヘッドと金網との接地面が大きくなり、効率的に汚れにアクセスできる。ブラシヘッドは一般的なてぼのポケットに合わせた大きさで、ブラシを動かす範囲も極力少なくて済む。

2.毛の強さ。太線でウェーブ形状の強い毛を採用し、たわしやスポンジでは落としづらかった汚れを落としやすくした。3.毛の抜けにくさ。日本製でブラシ製造に定評のある茨城の製造工場に依頼、特殊な製造工程により、毛が強固に束ねられている。

4.赤い色の毛を採用し、毛が抜けた場合には視覚的に見つけやすい。5.四角形の太いグリップは握りやすさと操作性を重視したフォルムだ。

ラーメン屋 麺’s冨志の森山

道具づくりの相談仲間

このてぼラシを開発するまでには、同じ燕市にラーメン屋を構える麺’s冨志の森山さんの多大なるご協力が背景にある。燕という地域は、産業史や生活史と密接に関わる背脂ラーメンを看板に掲げるお店が多いエリアだ。

麺’s冨志の背脂ラーメン

森山さんのお店もその一つであり、私たちの道具づくりの相談仲間の1人である。

麺’s冨志の森山さんとの「てぼラシ」意見交換

開発のはじまり

森山さんとの意見交換の中で生まれたのが「てぼラシ」である。4年ほど前から情報交換を重ね、商品化に辿り着いた。

ラーメン屋さんが道具に対して求めていることを知るために、麺’s冨志に通い続けた。そんな折、てぼを洗う作業が想像以上に大変なんだという気づきがあった。

営業後のてぼの汚れは、ぬめりのある頑固な麺の汚れがまとわりついている。麺’s冨志ではこれをたわしで洗い落とし、食洗機にかけて洗う作業が行われていた。試しに洗わせてもらったところ、このぬめり落としの大変さを実感した。

ぬめりのある頑固な麺の汚れ落としの大変さを実感

ザルのパフォーマンスを維持する

森山さん曰く「飲食店にとって後片付けは素早く終わらせてしまいたいのが本音。それでいて、きっちりと汚れを落とすことも欠かせない。なぜなら、アルカリ性の麺の汚れが付いたままのザルで調理し続けると、湯切れがどんどん悪くなる=ザルのパフォーマンスが落ちる」という。これは、味のブレにつながり、ラーメンのクオリティに大きく関わってくるので、汚れ落としがいかに重要な工程かを話してくれた。

てぼラシは、そんなラーメン屋の想いに応えるべく開発が始まった。完成までは、森山さんから何度もヒアリングを重ね、要望を落とし込んだサンプルを試供してもらい、またフィードバックをもらうことを繰り返した。


ラクに洗える

たわしを使って汚れ落としをしていた麺’s冨志のスタッフからは、ザルに手を突っ込み、シンクに屈み込まなければならなかった作業が、楽な姿勢で手を傷つけることなく洗えるようになり、作業効率がアップしたという現場の声をもらった。森山さんからも「ブラシヘッドの形状と毛の強さに加え、柄があることでとても洗いやすい。これまで苦労していた部分の汚れ落としもカンタンにできるようになった」と評価いただいている。

ラーメン屋の進化を後押しする道具

麺’s冨志の他にもいくつかのラーメン店の皆様から、「面倒だった、スポンジやたわしの抜け毛チェックをしなくても良くなった」、「洗うことに対する意識が高くなった」の声もいただいている。人口減少社会において、厨房内のオペレーションの改善はすでに必須課題。道具を洗浄する行為はそのオペレーションの中にあって見えにくい部分ではありつつも、ラーメン屋にとっては〝味〟という生命線にも関わる部分。「てぼラシ」はラーメンてぼの洗浄を革新的に改善し、ラーメン屋の進化を後押しする商品なのである。

↓商品はこちらから↓
https://threesnow.jp/product/w029/