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  • 2022.05.24
  • 特集

ザルも洗い方次第! 「ザル屋が教える」金網ザルを長く衛生的に愛用するコツ

ザルには汚れがいっぱい、そして落とすのは大変!?

各家庭、飲食店の厨房の中にも必ずと言っていいほどある金網のザル。皆さんはどんな洗い方をしていますか?スポンジで、たわしで、ゴシゴシと洗っていてもザルが乾くと「食材のカスが残っている」「長年の黄ばみが取れない」といった光景を目にする方も少なくないはず。線同士が織り合って形作られているザルは、よく洗わないと汚れが残りやすいのです。

汚れ落としに効果的なクエン酸と重曹

〝ザル屋〟であるスリースノーが提案する、抜群にザルを綺麗にする洗浄方法は、ズバリ「つけ置き洗い」です。20分程度のつけ置き洗いで、長年蓄積したザルの汚れも、ごっそり取れるのです。飲食店のみならず、ご家庭のザルにもおススメの洗い方ですので、ぜひお試しください。

用意するものは「重曹」と「クエン酸」です。どちらも市販のドラッグストア等で簡単に手に入ります。

粉末タイプと液体タイプがあり、どちらを使ってもOK!ここでは粉末タイプの分量で、ご家庭で使われているザルを例に挙げて解説していきます。

ザルの洗浄方法

①ザルが浸かるサイズの鍋に湯(水)を張ります。

②①に重曹を投入します。お湯の量に対して0.6~1%程度の分量がおすすめです(例:お湯5ℓに対して30~50ccの重曹)。お湯は80℃以上まで温めます。(※お湯が熱くなっている状態で重曹を投入すると、泡が発砲しますので、ご注意ください。)

③お湯にザルを投入して、全体が浸かるようにします。火を止めて、ここから20分程度放置します。

④20分後、お湯からザルを取り出します(※ザルを取り出すときは鍋の中のお湯に手が直接触れないように取り出してください。重曹液に触れると手が荒れる等の危険性があります。)

⑤取り出したザルを流水等で軽く洗い流してください。汚れが蓄積している場合はブラシを使うと効果的です。

洗浄後のザルは、いつもより光り輝いて見えると思います。実は、ステンレスの線一本一本に汚れは蓄積しています。この洗浄方法は普段の洗浄では落としきれていない汚れを落とすことができます。

重曹と汚れ

重曹は〝酸性の汚れ〟を中和して剥離させやすくする効果があります。ご家庭で使用されているザルの汚れの多くは、この酸性の汚れが蓄積しているのです。重曹ひとつで長年の酸性汚れはごっそり落とすことができます。

クエン酸と汚れ:ラーメン屋さんの場合

飲食店で使われているザルも同じように汚れを落としをすることができます。その中でもザルを多く使うのがラーメン屋さん。実はラーメンを茹でるてぼについている汚れは酸性の汚れではなく、〝アルカリ性の汚れ〟なのです。麺の原材料に含まれるかん水の性質が大きく影響しています。そこで、てぼのようなアルカリ性の汚れが蓄積したザルに対しては、クエン酸を使い、同じ手順で汚れを落とすことをおススメしています。

茹で麺機を使って洗うと、茹で麺機に付着した汚れも一気に取れて一石二鳥です。

毎日使う道具のパフォーマンスをキープする

気に入った道具はなるべく長く使いたいですよね。道具を綺麗にしておくと、料理する人の気分を上げてくれるだけでなく、ザルが持つ本来のパフォーマンスを最大限に発揮することにつながります。定期的なザルのつけ置き洗い、ぜひお試しください。