「頑丈なザル」誕生秘話 飲食店の現場とともに歩んできたスリースノー製品の歴史
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アミ部と脚を抵抗溶接したボール(型)ざる
スリースノーでは1980年前後から「ボール(型)ざる」を生産してきたが、当時は「アミ部」と「脚」を抵抗溶接で接合した製品であった。(現在でも市販されているボールざるのほとんどがこのスタイル)
当時は家庭用調理器具が進化していく時代であり、当社のボールざるも飛ぶように売れていたのだが・・・?
難を極めた接合調整
抵抗溶接とは電流を流して、その電気抵抗による発熱でステンレスを溶かし、接合する技術である。しかしながらアミ部の線形は0.4㎜、脚部の線形は3㎜で、電気調整に関わる断面積の比率は56倍の差となり、接合調整には難を極めていた。
結果として、生産していたザルは「(溶接強度がわずかに弱くて)脚が外れる」か「(溶接強度がわずかに強くて)アミの線が切れる」かの状態であり、様々な検査を行っても1万個に1個程度ではあるがクレームが0とはならず、気持ちよく世に送り出せる製品ではなかった。
アミ部と脚が一体成型の頑丈なザル
クレームを受けても明確な改善案をお客様に示せないもどかしさから「脚のないザル」を発案し、それを実現するため、材料コストが2倍近い「太線のアミ」を採用し、ザル底の形状に「脚」の機能を持たせた「頑丈なザル」が2000年に誕生した。(当時の製品名はスーパーボールザル)
この「太線のアミ」はアミ部単体で十分な強度を保つため補強線が不要となり「補強線とアミの間に汚れが溜まる」という衛生面の課題を解決することにつながり、一斉に他の業務用品にも応用し、現在のラインナップとなっている。
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