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  • 2022.04.08
  • 特集

飲食店の〝ライブ感〟を創出 ビールを提供する新しい方法「ライブ・チューニング」を実現する道具

ビールのあたらしい楽しみ方を追求する

台東区谷中にある古民家を改装して2015年に開店した「谷中ビアホール」。昭和の面影が残る、趣のある店内とそこで提供されるオリジナルのクラフトビールが人気を博している。

谷中ビアホールを切り盛りするのは、女将の吉田瞳さん。〝ビールをより楽しく味わってもらいたい〟とビールを追求し続ける食の職人だ。開店当初から、コロナ禍に見舞われている現在まで、この姿勢は一貫して変わらない。

始まった共同開発

フレーバーチューナーの開発

以前より谷中ビアホールと交流があったスリースノーは、2016年から想い同じく”ビールの新しい楽しみ方”を追求していくことになった。そのアイテムとして完成したのがフレーバーチューナーである。クラフトビールは種類ごとに味や香りに特徴があり、それらはビールの醸造の過程で決まる。しかし吉田さんたちが追い求めていたのは、店内でビールの味や香りをアレンジする、全く新しい方法だった。

ライブ・チューニング

フレーバーチューナーで実現することになった〝ライブ・チューニング〟という方法。これまではビールの提供方法が「缶」「瓶」「生」の3つの方法に限られていたが、この道具によって、お客さんの目の前でビールの味や香りをアレンジできるようになった。「食材との組み合わせを手軽に試してメニュー開発できるのは、多くの発見があって面白い」吉田さんは語る。ビールと組み合わせる食材の可能性は無数にあって、組み合わせることによってビールの表情が変わる。楽しみ方はその分だけある、ということなのだ。

ライブチューニング
フレーバーチューナーの透明な容器

フレーバーチューナーのもう一つの特徴は、容器が透明でクリアなため、ビールに浸かった季節の果物を確認でき、味を想像して楽しむ時間が生まれることだ。見た目のおいしさが加わることで、さらにビールは楽しめるのだ。

自社の知恵を集約させる

スリースノーの本体である新越ワークスにはキャンプ・アウトドア用品を展開するUNIFLAMEや、木質ペレットストーブの製造・販売を行うwarmArtsといった別ジャンルの商品を扱う事業部がある。この3つの事業部が得意とする材料や設計の知識・ノウハウをフレーバーチューナーの開発に注ぐことになる。イメージを形にするまでには、約3年の歳月を費やした。

ガス圧に耐える

生ビールの導線に組み込むフレーバーチューナーは、容器にもガス圧がかかるため、それに耐える性能が必要とされる。UNIFLAMEのノウハウを活かし、課題に取り組むが試作品は容器がガス圧に耐えられず、「蓋が外れた」「液体が漏れてしまう」といった結果が続いた。樹脂パーツの寸法の微調整を繰り返し、社内テストを何度も行い、理想の機能性に近づけていった。

ガス圧に耐える道具となるには、本体と蓋を押さえる金具の精度も必要であった。この金具部分は、warmArtsが得意とする分野で、こちらも打ち合わせと試作を繰り返し、2019年、ようやくフレーバーチューナーは製品化にたどり着いた。

”ライブ感”という価値

「私たちの言葉、演出も含めて谷中ビアホールでの時間を楽しんでほしい」 吉田さんは、お客さんを楽しませる”ライブ感”を大切にする。この道具の先にあるのは、飲食店で楽しめる”ライブ感”。味、香り、見た目が、その場で作り上げられていくライブ感。作りたてのビール”を楽しめる道具、それがフレーバーチューナーなのである。

フレーバーチューナーの注ぎ口
その場で作り上げられていくライブ感
作りたてのビール”を楽しめる道具、フレーバーチューナー

道具で届けるライブ感

吉田さんは「谷中ビアホールだからこそ可能にする”ライブ感”のある時間を楽しんでほしい」と話す。フレーバーチューナーは、作りたてを味わえるうえに、味、香り、見た目と、その場で作り上げることができる=ライブ感を生むための道具と言える。2020年に始まった新型コロナウイルスの惨禍は、外食産業に大きな痛手を与えている。この苦境に直面してもなお、新たな外食の楽しみ方を追求する飲食店の姿がここにある。想い同じく道具屋としても外食の未来の姿を探していく。

作りたてを味わえるうえに、味、香り、見た目と、その場で作り上げることができるフレーバーチューナー

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